Clown Seminar

 金曜日は初雪が降りました。もう冬です。外は寒いです。

 先週一週間にわたり、「道化師(Clown/ピエロ)」講座をやりました。イタリアから先生を招いて、月曜から金曜までの5日間集中講座でした。

 初めは「驚く」ことを学ぶ。びっくりする驚きではなく、目の前のものにハッとして、釘付けになってしまうような驚き。続いて「人に物を贈る」とか、瞬間的に顔や体の表情を変える練習、ダンス等々を学び、更に他人の真似をする練習を重ねていく。

 他人の真似というのは二種類あって、相手を肯定的に見て「楽しい方向に」愛情を持って真似るパターン、相手を「否定的に」真似るパターンの両方をやりました。
 更に他人を自分にすり替えて、自分の歩き方を誇張した「自分のピエロ」の創造にかかる。自分の歩き方を誰かに真似させて、それを自分が更に真似ることで、自分の歩き方の特徴を誇張していく、というものでした。

 ちなみに私の歩き方は、「サムライのようだ」と表されました。地面を正確に捉え、体のバランスを保ちつつ、いつでも何にでも対応できる(適度な)緊張状態を続けている、と。これは良かったんですが、じゃぁサムライをどうやったら強調できるのか、が非常に困りました。バランスがいいものは、何かを強調したらバランスが保てなくなって違うものになってしまうので、悩みました。先生に個人的に相談をしたりしながら、「常にスローモーションで(かつ正確に)動く」という打開策を見つけるまでにも、相当な時間を要してしまいました。
 「特徴が無い」という「特徴」がある、というのは、難しいです。

 ここまで来てようやく衣装をまとい、簡単な寸劇の練習を始める。二人か三人でコンビを組み、即興劇のようなものをやる。更に最終的な組み合わせを決め、各組ごとの演目を作り上げていきました。
(みんなそれなりに変な格好してるんですが、大学時代にもっと変な格好(仮装行列&舞台うんぬん)を見てきたせいで、変といっても服の範囲内の服を着て赤鼻つけてるぐらいでは普通に見えてしまっている自分に笑えました。)

 さて最終日。近所にある老人保養施設に出向いて、そこで簡単な発表会をしました。学生20人強が揃いも揃って変な格好して、変なことしてきたわけです。ウケはそこそこだったのが残念ですが、「若ぇのがきたぁ!」と喜んではもらえたのでしょうか。


 駆け足で、Clown Seminarの紹介でした。何が大変って、感覚が妙に合わないこと。人前でバカな事をするのには、もうだいぶ慣れてるから何てことないのだけれど、「こんなの笑えない」と思う事をやるのは抵抗感がありました。あと、「日本式ピエロ」っていって想像つかないと思いますが、そんな感じで笑いの感覚がやや西洋式な感が強く、表現で納得のいかない部分もありました。(個人的に先生と交わした対話は少なくありません。)
 でも総評として、やっぱり面白い授業でしたね。「人間はどう動いているのか」「人間は他人の行動を(無意識かであっても)どういうふうに観察しているのか」「笑いはどういう所から生み出されるのか」などなど、ちょっと忘れていた自分の観察眼を取り戻す機会になりました。
 先生も良い人でしたね。意見の小さな対立は多々ありましたが、理解のある人だったおかげで良い方に転んでいきました。

 一週間、午前中は木の切り倒し&午後はClown Seminar、あるいは午前中は絵画教室&午後Clown Seminarと、結構疲れました。毎日昼休みを寝て過ごしたのに夜はぐたーっとしてたので、体力も精神力も使ってたんでしょう。

P.S.
 一年半ぶりに自転車に乗りました。晴れの日に自転車で山を下りる快感! 綺麗な景色に包まれながら走るのは最高でした。ただカーブのし具合が掴めなくなってて、道路からはみ出そうになったりしました。危ない危ない。あと何てことない登りの坂道が苦しかったのには、ショックでした。一年半で失った足力は大きい…
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by Sterun-schnuppe | 2006-11-05 16:52 | Jugendseminar