<   2006年 12月 ( 8 )   > この月の画像一覧

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 休みを利用して、ちょいと小旅行に出かけました。友人が一人Trossingenに住んでいるので、そこを足がかりに一泊二日の日程で4つの町を巡ってきました。出発の段階ではTrossingen以外の目的地が未定だったのは、いつもの通りです。
 地図に出てる赤点が訪ねた町なのですが、いずれもEngenから直線40km以内です(たぶん)。近所なんですが、やはり機会がないと訪ねることもないわけで、こういう時に行っとくのがいいのです。何がいいのかは、あれですよ、あれ。

 一度Trossingenに行って友人に会い、昼食をご馳走になった後、思いつきでVillingenへと向かいました。Engenに住んでいると、どうも「町」の賑わいが恋しくなります。Villingenには町らしい町並があって、嬉しいというか何というか、そんな気持ちにもなります。旧市街と呼ぶんでしょうか、中心部が古い城壁に囲まれていて、ぐるっと一周するのも乙なものです。
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 例によってダイエッ鳥さんもご同行でした。
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 それにしてもドイツの冬ってのは日が短い。そのうえ一日中ずっと太陽が低い。南中高度でも測ってやろうかって感じです。真昼の1時でも太陽光が黄色っぽいし、午後3時は完全に夕方の気配。午後5時には日没。午後6時なんて、もう真っ暗です。これが真夏は夜9時でもまだ明るかったりするんだから、変化の激しさといったらとんでもないです。北欧は一体どうなってしまうのか…

 帰りがけにSchwenningenに立ち寄る。見物ついでにお買い物のために寄ったのですが、デパートというものを久々に見ました。Freiburgに行けば当然あるんですが、どうもEngenに住んでると真新しく感じてしまいます。
 日が暮れた後は急激に寒くなります。上4枚下2枚重ねの冬装備でも、ちょっと凍えました。このあたりは標高700mを越えるので、そのせいもあるんでしょうか。(ちなみにEngenは500m台、Freiburgは300m台)

 友人宅に戻り、カレーをご馳走になる。うまいっすよ。ご馳走様でした。普段は半強制で朝晩パン食なので、こういう食事がより一層おいしく感じます。事情により連続3日目のカレーでしたが、まったく飽きません。学校の事情で普段は飲めないので、ここぞとばかりにビールも飲みつつ、語らってました。

 翌日、ちょっとばかりTrossingenの町を歩く。音大がある町っていうこともあり、小さいけれど賑わっている町です。そうそう、何やら屋根がボコボコになった車を見かけるのですが、これは6月の出来事のせいだと友人から聞きました。
 6月に異常なほど暑い日が続き、この辺の地域で巨大な積乱雲が出来た時がありました。その積乱雲の中で雹(ひょう)も巨大化し、なんと直径10cmほどの雹がボカボカと降ってきたんです。私は新聞で見ただけなんですが(新聞の写真はかなり衝撃的でした)、ここがその現場だったわけで、車や家の屋根がへこんだり穴が空いたり、窓ガラスが割れたりと大変だったらしいす。
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 ↓関係ないですけど、この看板、無理やりですよね。
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 さて昼過ぎにTrossingenを後にし、最後の経由地Rottweilへと進む。列車の行き先で地名だけは何度も見ていたのですが、実際に足を踏み入れるのはこれが初でした。
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 快晴の天気と相まって、とても綺麗な町並みでした。丘にある、坂のある町って、なんか好きです。けっこう歩き回ったけれど、眺めのいい場所がたくさんありました。誰か連れてきたくなる場所でしたね。
 何故か無性に食べたくなったKebapを食い、色々お店を見て周りながら、結局3時間ほど滞在してました。しかしやはりお店巡りをするには、一人より連れがいる方が楽しいなぁと思うなり。

 夕方5時前にはEngenに帰り着き、短い近場のぶらり旅は終了です。
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 (↑写真中央の黄色っぽい建物がJugendseminarです)


 写真のつづきは Photos で。
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-30 16:48 | Report (Deutschland)
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 クリスマス休みで実家に帰ったりする人も多いのですが、じゃぁ残ったメンバーは何をしているんだって話です。近頃Jugendseminarの庭には二羽鶏が…いえ、インディアン式のテントが立っていて、せっかくだからここで料理でもしようよって話になりました。
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 これがそのテント。ティピって呼ばれてます。テントは結構大型のもので、座ってなら30人くらいは入れます。
 で、中に竃(かまど)をくべて、自家製野菜たっぷりのスープをつくりました。
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 そんなのんきなオヤスミ中です。
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-28 16:52 | Jugendseminar
 というわけでWeihnachtenです。クリスマスですね。芝居はというと、完成度的にはダメダメでしたが、お客さんには楽しんでもらえたので、これはこれでいいんですよね。

 前日に初めて通しをやって、当日のゲネプロで初めて舞台転換まで含めた休みなしの「リハーサル」をやって、という恐るべきスケジュールに驚愕していたんですが、「ゲネプロで失敗すると気持ちが引き締まる。逆にゲネプロで上手く行き過ぎると気持ちがダレる。」ということらしいので、もういいです。どうもこちらの人間にとっては、本当にそのようなので。
 本番中も演出家が自ら客席から舞台転換に飛びいったり、セリフのフォローに入るなど、自分の基準からだと「不可」なのですが、やる側も見る側も恐らくそれでいいらしいので、それでいいです。(演出の先生は芝居を学んだことがある人なので、責任取りのような気持ちもあったのか、それともただ気持ちが焦ってしまったのか。)
 ま、小さな町の小さな学校でやるクリスマス芝居ですからね。見た目の完成度よりも雰囲気が大事ですよ。
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 で本番が終わって、学校のみなさんで静かに夕食。全員がテーブルを囲むのは初めてかもしれません。普段は幾つかに分かれているテーブルを、ひとつにつなげて、みんなで顔をあわせました。
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 夕食の後は、外を散歩。山に向かって歩いていき、丘の上で輪になって、ちょっと踊ったり歌ったり。ぐるーっと丘の上を歩いて帰ってきて、今度は学校の牛小屋へ。温めたジュースを飲みつつ、牛小屋のなかで聖歌を歌う。学校に戻り、ロウソクとガスランプだけの光の中でWeihnachtenにちなんだお話を聞きました。といっても、私には何を言ってるのかさっぱり分かりませんでしたけどね(笑)。

 翌朝はまたみんなで集まり、(差出人匿名の)プレゼントを渡しあい(受け取りあい?)、そんなこんなで静かなWeihnachtsferien(休暇)に入りました。

 というわけで今週はオヤスミです。
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-26 01:16 | Jugendseminar
 Weihnachtsspiel/クリスマス芝居を作ってるのは前にも書きましたが、その先生がおもしろいことを言ってました。

「この芝居を作るにあたって、完成形がどうなるかは一度も考えなかったんですよ。練習を通して役者とのやり取りの中から生まれてくるのが、本当にいい芝居だと思うんですね。」

 なるほど、と思いました。でもコレをやるのは技量がいるよなぁと思います。なんでこの人の演出はこんなのも生き生きしているんだろうと思っていたので、これはやられました。

 いやー、参りました。


 で、その芝居がとうとう明日24日、本番を迎えます。学校のホールでもささやかながら舞台が出来上がりました。おいでになる方、お楽しみに!
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-23 06:16 | Jugendseminar
 週末の間に立て続けに3本の新記事を投稿してしまいました。一週間も間が空いたりするくせにねー。
 さて金曜・土曜と、Malen mit Pigmenten/色素を使った絵画ということで、絵画の授業をやってました。

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 ところで実際に描き始める前の話。全員揃ったところで、こんな質問について意見を出し合いました。
1.Wie sieht meine Idee zur Freiheit aus?
 (自由のイメージというのは、どんなものか?)
2.Wie finde ich zur Freiheit?
 (どうしたら自由になれるか?)
3.Wo ist meine eigene Freiheit?
 (自分自身の自由はどこにあるか?)
4.Was hat Kunst mit Freiheit zu tun?
 (芸術が自由とともに出来ることは何か?)

 なんでこんなに自由自由って出てくるのか質問の意図は掴めませんでしたが、とにかくこんな内容を最初に意見交換しました。で、いよいよ開始。今回のお題は「中心に光、外側に闇」で、青系の塗料のみを使用しました(最後の仕上げでのみ金もOK)。制限時間は2日間にわたる8時間ほどでしたが、私は3時間くらいでまぁ満足のいく仕上がりになったので終えました。みんなそれぞれ、自分のペースで描いていたようです。

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 最後に全作品を並べて講評会。描いた人が順々に前に出て、「こんな風に描いたのよん」と説明。みんなからの意見をもらって、おしまい。
 他人の絵画を勝手にWEBで紹介しちゃまずいかな~とも思ったけど、この小ささでは問題ないですよね…きっと。カメラの首だけ180℃振って連続撮影して、ちょこちょこっと合成しました。床を見ると歪み具合がよく分かりますね。

d0014524_17243395.jpg ちなみに私は宇宙を描きたくなりました。銀河か、超新星爆発か、それとも新惑星の誕生か。

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by Sterun-schnuppe | 2006-12-17 17:27 | Jugendseminar
 最近は本格的に寒くなって、まだ雪は積もらないものの気温が零下になることは多いようで、以前Opfingenからお伝えしたような「樹氷」がエンゲンでも見られるようになりました。日常茶飯事です。また近いうちに、樹氷写真集でもやれるかもしれませんね。
-> 関連記事/Opfingenの樹氷

 ちなみに下の写真は、窓から見た外の様子。霧と氷で真っ白です。線路の電線も凍ってしまって、列車が走るとスパーク(火花放電)しちゃってます。毎晩毎晩、雷のように青白い光が部屋の中まで届いて、綺麗だったり眩しかったり。
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夜明けの写真。青白いスパークの点線が良く見えますね。
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※写真は Photos にも追加していきまーす。
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-16 02:22 | Report (Deutschland)
 最近ようやく分かってきたことがあります。長らく悩みの種だったことの根拠が、だんだん浮かび上がってきました。

 私たちの学ぶアントロポゾフィー(Anthroposophie/人智学)の基礎を成す考え方に、4分割の原理があります。世界は4つの要素で出来ている、という考え方で、陰陽道なら陰/陽の2が基本、あるいは善/悪なんかも2分割の姿勢をとっています。では人智学で言うところの4つの要素を図に示してみましょう。
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 火・空気・水・土というのは単に象徴的な名前であって、言うなれば「拡張性」「柔軟性」「流動性」「安定性」の4つです(正確にはこれらの単語だけでは範囲を含みきれないので、4つの名前を使っています)。で全ての物事はこれらの組み合わせで成り立っている、という考え方なのです。これら4つの要素は人智学で初めて表現されたというわけではなく、古来より神秘学や秘術・魔術なんかでも非常に多用されていた考え方であり、アメリカ・インディアンの思想でも同じ考え方が基礎をなしています(インディオの思想では、中央に「虚」がありますが)。

 この4要素を基本にして、人間の性格も4つに分類したりします。
Erde/土: Melancholisch(常に悲しみを背負っているような性格)
Wasser/水: Phlegmatisch(粘り強い性格)
Luft/空気: Sanguinisch(楽天的/移り気な性格)
Feuer/火: Cholerisch(怒りっぽい/瞬発力のある性格)

 私なんかはWasser気質が強いなぁと思ったり。革命家なんかは、Feuer気質が強い人が多いです。って、まぁどうでもいいですね。


 さてこの4分割なんですが、どうもしっくりきませんでした。なんというか、「そうも言えるけどそれだけじゃないよね」っていう違和感。なのに授業ではいたる所で登場し、理論的な話でも、身体表現の話でも、常に付いてまわる。何でもかんでも4つに分けて考えようとする。これが私にはどうしても気持ちが悪くて、納得しきれませんでした。時には3分割や2分割、あるいは7分割のほうが物事がよく捉えられる場合だってあるだろうに…と。
 でも最近ようやく本当の意味が分かってきました。西欧文化の人間には、本当にこの考え方が必要なようなんです。

 「物事には様々な面がある」というのは常識だと思います。例えば「だるい」という感覚には、肉体的原因やら精神的原因やら、色々な事情が絡んでいるのは容易に理解できると思います。そういうもの全てが合わさって「だるい」である、と。
 ところが西欧文化人にとっては、そうはいかないようなのです。「だるい」は「だるい」であって、それを多角的に判断することは、発想としてないようなのです。

 日本的な美として「味わい深い」という言葉があります。料理でいえば、砂糖も塩も酒も混じって、野菜や肉の味も混じって、「深い」おいしさ。陶磁器で言えば、微妙な焼き色の混じった、微妙な歪んだカタチの「深い」美しさ。
 ところが、例えばドイツ食で言えば、塩辛いのもは塩辛いし、甘いものは甘い。「微妙な」味わいという発想は、どうも無いのです。言うなれば、すべて単純。

 これを生活の中で実践すると、「いま僕はやる気が無い → やらない」「いま私はこれがやりたい → やる」となるわけで、まぁ非常に素直な性格なわけですが、実生活の中で様々な問題を生むのは用意に想像できると思います。
 簡単な例で言えば、集団生活において、みんなの共同の部屋が汚いという状況で、「いま部屋が汚い」と言うことはできるけれど、「自分も汚している一人だ」と問題から自分の側を見つめる視点を持てないのです。
 あるいは「人生」を考える時に多角的に目標や価値を判断できないから、詰まってしまった時に進むべき道を悩むことが増えるのです。


 なぜこの学校でひたすら4次元的な解釈をするのか。それは彼らが多角的に物事を捉えられるようになるための訓練なのです。私はいまでも時には3次元や7次元やもっと数多い次元からの解釈が適当だと思うけれど、まずその第一歩として彼らは4次元解釈を体得する必要がある、ということなのです。


 西欧社会では「個人の自由」を尊重します。これは良いことだと思います。けれど問題なのは、本人達が自由の「本当の意味」を捉えていないということ。自由を正しく捉えられず、浅はかな「自分の思い通りになる」だけの自由を実行している気があります。そう、考えが「浅はか」なんです。だからこそ物事を正確に判断し捉えられるために、まず4次元的な解釈を身につける必要がある、ということなのです。


 本当に、人間こうも違う考え方を持てるのかと関心します。でも考えの浅はかさを知るたびにガックリくるので、私に無くて彼らにある能力はなんだろうと考えてみました。

 「深く考えずにとりあえずなんでもやってしまえる行動力」

 うん、必要な要素ではあるが。


P.S.
色々な質問をされて、答えに詰まることがよくあります。
Q.「これ好き? どう思う? 良い?ダメ?」
A.「どうって言われても… ここは良いけど悪い点もいっぱいあるし…」

巷では「日本人ははっきりしない」と言われることは多いようですが、もっともっと「はっきりしない」一筋縄ではいかない深~い思慮を身に付けていきたいと思います。
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-15 05:59 | 考えること
 エンゲンが大変なことになりました。

 普段は人っ気の全くないエンゲンが、昨日・今日と大変なことになりました。
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 ブログ更新、ご無沙汰してましたが、再開です。
 今日が12月の第一日曜日すなわち第一アドヴェントということで、ここEngenでもクリスマス・マーケットが開催されました。驚きました。エンゲンに、こんなに人が住んでいたとは(笑)!!!

 私たちJugendseminarも出店いたしまして、自家製のジャム、果汁ジュース(濃縮)、ロウソクなんぞを売ってました。更にこともあろうかステージに上がりまして、みんなでコーラスを披露してしまいました。ちゃっかりMDに録ってた録音を聴き返して、あぁこれはなんて素晴らしい歌声だろう(笑)…と。あまりに素晴らしすぎて、コンクールの審査に出したら門前払い間違いなし!! ごめんなさいって感じでした。さらに広場でフォークダンスまでやってきました(こっちは私は不参加でしたが)。町の人達も巻き込んでたり、それなりに楽しくなったんではないでしょうか。
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 それにしても本当に人の数に驚きました。まさかエンゲンで人込みが出来るなんて! 通りが人で埋め尽くされて歩けなくなるなんて!! 「Weihnachtenって、もうウキウキしちゃう時期なのよ!」って言われても私はしらけてたんですが、この現場をみると、あーそうかもなーと実感してしまいました。

 夜なんて、もうキラキラキラキラしてやんの。
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 続きの写真は Photos でどうぞ。結構いいのが撮れました。
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by Sterun-schnuppe | 2006-12-04 01:14 | Jugendseminar