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※日本入りが確定しました。詳しくはHomePageのBBSで。

 タイトルの蝋燭(ロウソク)ですが、読めるけど書けません… いつも忘れます。英語ドイツ語みたいなアルファベット言語だと、そういうことはないんだろうなーって、ふと思いました。彼らの言葉って、こう言っちゃ悪いけど50文字くらい(大・小文字含め)の表現力なんですよね。世界がたった50文字で表現されてるってのは、どんな気分なんだろか。(一度ドイツ人本人に聞いたことがあるんですが、質問の意図を分かってもらえなかった。)

 さてさて今週は色々な手仕事週間でした。紙を使った貼り絵(透かし絵)、お菓子作り、フェルト製品作りなど、各自やりたい物を選んでやる3日間でした。(月曜のみ例の芝居練習でした。) 私が選んだのはタイトルに書いたロウソク作り。好きなように色を選んで手作りロウソクを仕上げていきます。
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d0014524_23585137.jpg ←これが材料。様々な色の蝋です。蝋(ロウ)って蝉(セミ)みたいですね。関係ないですけど。

d0014524_23591086.jpgd0014524_23592356.jpg ←これが型。
後で芯になる紐を通しておきます。

d0014524_23594138.jpg ←先ほどの蝋の小片を切り刻んでやって、型の中に詰めていく。

d0014524_2359577.jpg ←最後に溶けた蝋(白)を流し込んで、全体の形を作る。

d0014524_001549.jpg ←冷えて固まったら、引っ張り出して完成。

 本当なら色の付いた蝋を溶かして使いたかったんですけど、溶かす容器の数と色の数、やる人の人数などの条件で、この方法になっていました。初めの頃は作業工程を勘違いしていて思うように作れなかったりして、随分もどかしかったです。3、4個ぐらい作ってみてようやくコツというか作る仕組みが分かって、そこからは本格的に作りこみ始められました。
 今回のやり方では細かい作業がどうしてもやりにくくて、思い通りのものが作れなくて残念でしたが、だいぶ慣れたので次回があれば上等のが作れるかもしれません。

 とはいえモノ作りというのは楽しいもので、3日間かなり集中してやってました。やはり私は職人肌の人間なんだと思います。
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P.S.
 芝居の練習が週1、2回あるんですが、これがおもしろい。先生として来ている人の演出が非常に巧みで、毎回「すげぇ…」と唸ってます。最近は細かく分けたパート毎の練習だけなんですが、お願いして自分が出ない所も全部見させてもらったりしてます。目の前で台本が本当に「生き生きしている言葉」になっていく様を見せ付けられて、さすがだなぁと感心してしまいました。久々に先生と呼べる先生に会った気がします。
 こんなことなら役者の事を学んでおくんだったと思ってしまったり(笑)。舞台公演の経験や、かつて演劇部に入っててよかったと改めて思いました。
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by Sterun-schnuppe | 2006-11-24 00:01 | Jugendseminar
 今週一週間は、Eudynamik-Gymnastikの集中講座でした。早い話が体操です体操。大学以来、体操なんてロクにしてない上に集中講座なもんだから、足なんかもう筋肉痛バリバリです(笑)。
 さてこの体操の授業なんですが、非常に興味深いものになりました。

 初日の授業に参加して、私をはじめ日本人の3人は唖然としてました。というのは、小学校でやるような、まさに「体育」の授業でやるような事を、大真面目にやってるのです。ボールを使った遊びとか、2グループに分かれての競争(ムカデ競争みたいな趣旨のやつと思ってください)とか、長縄跳びとか、う~む言葉で説明するのは難しいけれど、片足で立って前傾姿勢をとってバランス取りましょーとか、とにかく小学校でやるような内容が盛りだくさんだったのです。仕舞いにゃ「達磨さんが転んだ(ドイツ語版!)」まで出てくるし。

 最初は、あーなんか懐かしいなーと思っていたんですが、あんまりいつまでも続くもんだから心配になってきて、それが二日目も三日目も続いてもう愕然としたわけです。

 更に驚いたのが、「今日の授業どうだったー?」って聞いたら、やたら満足してる人がいたり(逆に「あんなのクソだ」って言ってる人もいたけれど)、あの授業は真新しいの?って聞いたら「そうだよ」って言われ、僕らはだいたい全部小学校でやったよと言うと「!!!」と驚かれたり。

 あーこれは何かあるなと思い、授業の先生に直接かけあって、私達3人と特別対談の時間を作り、色々聞いてみることにしました。

 そしてそこには驚くべき真実が!
 次回ギムナスティック最終話、お楽しみに!


 えー、最終話です(笑)。まず、この授業は何のためのものなのかを聞きました。今回の授業の趣旨は、
①お腹のあたりの重心(体の中心)を感じながら動けるようになること。
②前後左右上下の空間を感じられるようになること。
③他人との関係性を感じ、間合いをとりながら動けるようになること。
④同時に、自分自身の体のバランスをとれるようになること。
だということです。はっきりいって「何を今更…」って思いました。でも重要なのはここからなのです。

 「今回の授業はどうして必要なのか?」と聞いてみました。「そんなにここの若者はこの手のことが出来ないのか?」と。
 ヨーロッパはやはり個人主義が定着した文化。よって「Ich!/私がやる!」と言うことはできるけれど、代わりに人の意見を聞くことを忘れがちになる。共同生活という場で周りとの関係の中に自分を見出すことが苦手になるということである。
 またヨーロッパでは「頭」に偏りすぎる傾向がある。「考えられる」けど「体で実行する」ことができにくい。さらに追い討ちをかけるように、(日本でも言われているけれど、)テレビやコンピュータ、ゲームばかりの子供は体を使う機会を奪われ、ますます「頭」に偏った人間になっていく。そして自分自身(心も体も)のコントロールを失い神経質になり、突発的に感情的になってしまう傾向がある。
 だから体を使い、空間を感じ、他人との関係を感じる中で、自分の中心を再確認し、頭と行動の中心でバランスを取れるようにする必要があるのだ。また他の人と関わることを、体を通して実感として知る必要がある。そしてその中で、自分自身のコントロールを回復し、しっかりの落ち着いた(地に足の付いた)人間性を築いていく必要がある。


 更に聞いてみました。「じゃぁ日本でやってるような(今回のような)授業は、学校ではやらないのか?じゃぁ何をしているのか?」
 フットボールやサッカーなど、スポーツはやっている。けれど(俺がボールを取るんだ!というような)力で押し切る方向に偏っている感がある。それから、体の中心や空間、他人との協調性を含んだ内容もあるにはあるが、そこを自覚しながらやってはいないし、教師もそこに注目はしていない。(どちらかと言えば「筋力を上げる」ことを中心にしている感もある。)
 このような状況で、更に家庭環境の問題などで自分の見本となる人物を見出せなかった子供は、さらに自分の中心を失ってしまう。


 こういう事が起こっているらしいのです。

 ここJugendseminarには、やはり何らかの理由で社会に馴染めなかった人間が集まっている気配がある。ということは、これらの傾向が際立っている、ということであり、特にドイツ国内から来ている人の場合は、その中でもネガティヴ面の傾向が強く出ている傾向がある。(そして興味深いのは、Waldorfschuleを出て、更にここJugendseminarに来ている人には、より強くその傾向が出ているようにも見える。あくまで傾向ですけど。) だからこそ、こういう授業を通して自覚を取り戻し、人間として成長していく必要がある、ということなのだ。


 話し合いを終えて、おもしろいと思ったことがあります。日本の場合、集団優先で周りに合わせているうちに自分自身を失っていくことが問題になっているけれど、反対に自分が主張することを続けていても、やはり自分自身を失っていく、ということが起きています。
 本当におもしろいと思うんですけど、何事もやはりバランスなのですね。よく言いますけど、本当にそうなのだと。

 過度な装飾のものよりも、プラス因子でさえ、極端なものよりも、質素な、バランスが取れていることを「美しい」とする日本的(東洋的?)な発想ってのは、こういう部分では本当に重要なものなんだなぁと思うのです。
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by Sterun-schnuppe | 2006-11-18 03:22 | Jugendseminar
 Malen(絵画)の授業というのがありまして、近所にある絵描きさんのアトリエに行ってやってます。日本にいる頃は絵なんて全然やってませんでしたが、やってみると結構おもしろいもんです。

 授業で描いたのでは5枚目ぐらいだと思いますが、一番最近の、一番時間がかかった絵を載せてみましょう、のコーナーです。課題として、何か気に入った絵なり写真なりを持ち込んで、それを写し取ってみよう、というものでした。今までは記憶とか心の中とかの印象画・抽象画が多かったので、初の模写でした。

 で元ネタとして選んだのは、私が自前のカメラを持って取り始めた最初の頃の一枚。福岡県黒木町での写真です。大学1年の10月に、違う学科の主催だったのだけれど農林業体験のコースがあって、興味の向くままに参加した時のやつです。
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 で、描きあがった鉛筆画。素人の仕事だし完璧ではないけれど、それなりに仕上がったと勝手に満足しています。累計10時間以上かかりましたけど。(写真に収める時に暗くなって、PCでいじったら色が若干悪くなってしまいましたが…)
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 …でした。こんなことやってる私のドイツ生活です。
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by Sterun-schnuppe | 2006-11-10 22:20 | Jugendseminar
 長期かけての授業でSprachgestaltung/言語造形というものが毎週一回程度で続いてます。言葉をただ喋るのではなく、言葉を生み出す身体的エネルギー、感情なども含めて、言葉をより深く「理解」して「構築」する訓練なんぞをやってます。結構おもしろい授業で、なおかつ先生も良い人なので、毎度楽しみにしている授業です。

 その授業の一環で、ヴァイナハテン(Weihnachten/クリスマス)に芝居をやることになりました。Charles Dickensという人の"Christmas Carol"という作品です。私は話を全然知らないので、現在ドイツ語の脚本と格闘しているところです。

 二週間ほど前に脚本が配られ、配役をし、今日から振り付け(←この言い方は必ずしも正しくはないが…)が始まりました。わたくし、おそらく小学校以来でしょうか、舞台に役者として登場します(学生全員出るので)。大学時代は演劇といえば裏方しかやったことない人間なので、どうも動きがしっくりこなかったりしてますが、とにかく出るものは出るわけです。

 先生の演出は徹底していて、今日なんぞたった一行練習するのにどれだけ時間がかかったか。結局私の出番である10行たらずを、半分も出来なかったりしました。いやー、まいったまいった。

 衣装、舞台、照明、音楽等々、まだ芝居の規模が掴めてないので、これから自分が何らかの裏方仕事をするのかどうか、まだ不明です。やるならやるで、時間がないので大変だなぁと、意識の片隅で考えているところです。


P.S.
 先週、初めて鍛冶の授業に行きました。鉄工です。鉄を火であぶって叩いて延ばして云々の、あれです。素人の初日の2~3時間でしたが、こんなものができました。
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by Sterun-schnuppe | 2006-11-07 04:25 | Jugendseminar
 金曜日は初雪が降りました。もう冬です。外は寒いです。

 先週一週間にわたり、「道化師(Clown/ピエロ)」講座をやりました。イタリアから先生を招いて、月曜から金曜までの5日間集中講座でした。

 初めは「驚く」ことを学ぶ。びっくりする驚きではなく、目の前のものにハッとして、釘付けになってしまうような驚き。続いて「人に物を贈る」とか、瞬間的に顔や体の表情を変える練習、ダンス等々を学び、更に他人の真似をする練習を重ねていく。

 他人の真似というのは二種類あって、相手を肯定的に見て「楽しい方向に」愛情を持って真似るパターン、相手を「否定的に」真似るパターンの両方をやりました。
 更に他人を自分にすり替えて、自分の歩き方を誇張した「自分のピエロ」の創造にかかる。自分の歩き方を誰かに真似させて、それを自分が更に真似ることで、自分の歩き方の特徴を誇張していく、というものでした。

 ちなみに私の歩き方は、「サムライのようだ」と表されました。地面を正確に捉え、体のバランスを保ちつつ、いつでも何にでも対応できる(適度な)緊張状態を続けている、と。これは良かったんですが、じゃぁサムライをどうやったら強調できるのか、が非常に困りました。バランスがいいものは、何かを強調したらバランスが保てなくなって違うものになってしまうので、悩みました。先生に個人的に相談をしたりしながら、「常にスローモーションで(かつ正確に)動く」という打開策を見つけるまでにも、相当な時間を要してしまいました。
 「特徴が無い」という「特徴」がある、というのは、難しいです。

 ここまで来てようやく衣装をまとい、簡単な寸劇の練習を始める。二人か三人でコンビを組み、即興劇のようなものをやる。更に最終的な組み合わせを決め、各組ごとの演目を作り上げていきました。
(みんなそれなりに変な格好してるんですが、大学時代にもっと変な格好(仮装行列&舞台うんぬん)を見てきたせいで、変といっても服の範囲内の服を着て赤鼻つけてるぐらいでは普通に見えてしまっている自分に笑えました。)

 さて最終日。近所にある老人保養施設に出向いて、そこで簡単な発表会をしました。学生20人強が揃いも揃って変な格好して、変なことしてきたわけです。ウケはそこそこだったのが残念ですが、「若ぇのがきたぁ!」と喜んではもらえたのでしょうか。


 駆け足で、Clown Seminarの紹介でした。何が大変って、感覚が妙に合わないこと。人前でバカな事をするのには、もうだいぶ慣れてるから何てことないのだけれど、「こんなの笑えない」と思う事をやるのは抵抗感がありました。あと、「日本式ピエロ」っていって想像つかないと思いますが、そんな感じで笑いの感覚がやや西洋式な感が強く、表現で納得のいかない部分もありました。(個人的に先生と交わした対話は少なくありません。)
 でも総評として、やっぱり面白い授業でしたね。「人間はどう動いているのか」「人間は他人の行動を(無意識かであっても)どういうふうに観察しているのか」「笑いはどういう所から生み出されるのか」などなど、ちょっと忘れていた自分の観察眼を取り戻す機会になりました。
 先生も良い人でしたね。意見の小さな対立は多々ありましたが、理解のある人だったおかげで良い方に転んでいきました。

 一週間、午前中は木の切り倒し&午後はClown Seminar、あるいは午前中は絵画教室&午後Clown Seminarと、結構疲れました。毎日昼休みを寝て過ごしたのに夜はぐたーっとしてたので、体力も精神力も使ってたんでしょう。

P.S.
 一年半ぶりに自転車に乗りました。晴れの日に自転車で山を下りる快感! 綺麗な景色に包まれながら走るのは最高でした。ただカーブのし具合が掴めなくなってて、道路からはみ出そうになったりしました。危ない危ない。あと何てことない登りの坂道が苦しかったのには、ショックでした。一年半で失った足力は大きい…
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by Sterun-schnuppe | 2006-11-05 16:52 | Jugendseminar